飲食店がSNSを活用するべき理由を解説します。昨今、多くの飲食店がSNSを活用していますが、SNS運用をすれば必ずしも集客や認知度向上につなげられるというわけでもないもの。本記事では、飲食店がSNS運用をするメリットやデメリット、SNS運用を開始するステップやポイントまで紹介します。SNS運用を検討している飲食店は必見です。
飲食店がSNS運用をするべき理由
SNSはコストをかけずに幅広い人にお店を宣伝したり発信したりできるので、飲食店を経営する方はぜひ活用したいツールの1つ。
昨今は多くの飲食店がSNSを利用しており、チラシをはじめとしたアナログな広告の手段から、SNSなどのインターネットを活用した広告が主流となってきています。
一方、SNSは運用をすれば必ずしも集客に繋げられるというわけではありません。本記事では、飲食店がSNS運用をするメリットからデメリット、始め方などを幅広く解説します。
飲食店がSNS運用をするメリットとは
飲食店がSNSを運用することで、以下のようなメリットがあります。
- 費用をかけずにすぐに発信できる
- 予約フォームやリンクの設置で予約数向上が見込める
- 投稿やコメントを通して顧客とコミュニケーションを取れる
- お店の認知度向上を図れる
- お店の現在の様子を伝えやすい
- 店舗に行くきっかけづくりになる
以上について詳しく解説していきます。
費用をかけずすぐに発信できる
飲食店がSNS運用をするメリットの1つは、費用をかけずに今日から発信を開始できる点。ほとんどのSNSは数分でアカウント作成ができ、その場ですぐに投稿ができます。
またSNSアカウントの作成や投稿には費用がかからないので、コストをかけずに集客をしたいという飲食店にとっておすすめの手法です。
予約フォームやリンクの設置で予約数向上が見込める
SNSの投稿には予約フォームやリンクを設置することもできます。投稿でお店の魅力を伝えたあとはすぐに予約フォームまで誘導できるのがポイントです。
投稿を通じて集客の施策を打てるのもメリットの1つといえるでしょう。
投稿やコメントを通して顧客とコミュニケーションを取れる
SNSでは、ユーザーが投稿にコメントを残したり、ユーザー間でメッセージを送り合ったりと、コミュニケーションを取れる機能があります。
飲食店がSNSを活用すれば、顧客と相互にコミュニケーションが取れるため、顧客にとって電話で聞くほどでもない質問を気軽にしてもらえたり、継続して利用してくれる顧客を獲得できたりといった効果を期待できます。
お店の認知度向上を図れる
SNSは拡散力が高いのが特徴。ユーザーの関心を引く投稿ができれば、フォロワー以外のユーザーにも投稿が広がるため、お店の認知度向上につなげられます。
お店の認知度を上げるために広告を打ち出すにはコストがかかりますが、SNSでは自身で気軽に発信できるのが魅力だといえます。
お店の現在の様子を伝えやすい
SNSでは現在の店内の様子をタイムリーに伝えられるのも魅力の1つ。混雑状況や空席の有無なども簡単に発信できるので、集客に繋げられます。
また、その日の日替わりメニューの内容などを発信すれば、ユーザーの「食べてみたい!」という気持ちを引き出すことができるでしょう。
お店に行くきっかけづくりになる
投稿によって、ユーザーが店舗に訪れるきっかけを作れることもSNSのメリットの1つ。お店の混雑状況や店内の雰囲気をSNSで確認できることにより、ユーザーにとって来店のハードルが下がります。
特に、投稿で期間限定メニューやイベントを告知することは、お店に行くきっかけになりやすいです。
飲食店がSNS運用をするデメリットとは
飲食店がSNSを運用するメリットを解説してきましたが、以下のようなデメリットもあります。
- 炎上のリスクがある
- 手間がかかる
以上について詳しく解説していきます。
炎上のリスクがある
SNSにつきものなのが炎上のリスク。万が一お店の投稿が炎上してしまった場合、ユーザーに不信感を与えてしまい、顧客が離れてしまう恐れがあります。
また、一度SNSに載せた投稿は削除しても、ほかのユーザーにコピーされていればそれを元にまた拡散されてしまうため、完全にインターネット上から消すのは難しいもの。炎上しやすいテーマは投稿しないように心がけ、複数名でSNSを運用するのがおすすめです。
手間がかかる
タイムラインが次々と更新されるSNSでは、定期的に投稿を行いユーザーの関心を引くことが大切。そのため、しっかりとSNS運用の効果を出したい場合には、常に新しい投稿のネタを考えたり、投稿の写真を選定したりと手間がかかります。
また、投稿に来ているコメントを返したり、ユーザーからのメッセージでの質問に返信したりといった作業も発生するので、直接的な費用面はかからないものの、時間的なコストはかかることに留意しておきましょう。
飲食店がSNS運用を開始するステップを解説
ここまで飲食店のSNS運用のメリットデメリットを解説してきました。では、実際どのようにSNS運用を開始すればよいのでしょう。主なステップは以下のとおり。
- 目的を明確化する
- ペルソナを設定する
- 活用するSNSを選定する
- 運用の計画を立てる
- 運用を開始する
- 結果を分析し改善策を練る
以上について詳しく解説していきます。
1. 目的を明確化する
まずはじめに、SNS運用を開始する目的を明確化しましょう。
「集客したい」「お店の認知度を上げたい」「顧客とのコミュニケーションの場をつくりたい」など、目的によって今後考えていく戦略が変わるため、はじめに目的を明確にしておくことが大切です。
2. ペルソナを設定する
続いて、どのような層をターゲットにするのかを考えます。ターゲットを考える際には、ペルソナを設定するのがおすすめの方法です。
ペルソナとは、年齢や性別、家族構成やライフスタイルなどまで具体的に設定した人物像のこと。ペルソナを設定することで、どのような人物をターゲットにするのかをより明確にできるため、的確な戦略を練りやすくできます。
3. 活用するSNSを選定する
次に活用するSNSを選定します。SNSはそれぞれ強みや特性が異なるため、目的やペルソナに合わせて選定するのがおすすめ。
たとえば料理や店内の雰囲気を画像で伝えたい場合はInstagram、ビジネスアカウントで本格的なマーケティングをしつつ30〜40代をターゲットに訴求したい場合はFacebookがよいでしょう。
また、文章を主体にお店の魅力を発信したい場合はX(旧Twitter)を使うというように、それぞれの特徴を活かすことを意識しましょう。
4. 運用の計画を立てる
次にどのようにSNSを運用していくか戦略を練ります。SNS運用のゴールとなる目的に至るまでの過程を練っていく作業になります。
ここでは、どのような投稿をするのか、投稿頻度はどうするか、何時頃に更新するか等、具体的に計画を立てます。また、有料の広告を出すのか、無料で運用していくのかなどもこの段階で検討します。
5. 運用を開始する
ここまで計画を練ったら、いよいよ運用開始に移ります。
すぐに結果がでなくても、まずは計画通りに実践してみましょう。ただし、誤った情報を投稿してしまった場合や問題が生じた場合には、気付いた時点で修正や訂正をする必要があります。
6. 結果を分析し改善策を練る
SNS運用は投稿したら終わりではありません。投稿に対するユーザーの反応や効果を分析しながら、改善策を練ります。
投稿内容や更新頻度など、やり方を見直しながらPDCAサイクルを回していくことが大切です。
飲食店がSNS運用を成功させるポイントとは
ここからはSNS運用を成功させるポイントを解説します。昨今、多くの飲食店がSNS運用をしていますが、しっかりと集客につなげられている飲食店はそうは多くありません。
SNS運用を初めてする方は、まずは以下のポイントを抑えておくことが大切です。
- はじめは1つのSNSを活用する
- 定期的な更新をする
- 魅力的な画像を使う
以上について詳しく解説していきます。
はじめは1つのSNSを活用する
SNSにはさまざまな種類がありますが、まずは1つのSNSから運用を開始するのがおすすめ。SNSでは更新頻度が大切です。
「いくつも着手した結果、結局どのSNSも中途半端になってしまった...」ということがないよう、はじめは1つのSNSを伸ばすことに注力するとよいでしょう。
定期的な更新をする
先述のとおり、SNSのタイムラインは次々に更新されていきます。そのため、飲食店の発信をしたい場合には、定期的に更新をして他の投稿に埋もれないようにすることが大切。
1日1投稿する、何曜日の何時に投稿する、などあらかじめ更新頻度のルールを作っておくとよいでしょう。
魅力的な画像を使う
ユーザーが行ってみたいと思うような画像を使うことが非常に重要です。SNSでは実際にはお店に訪れたことがない人をターゲットに集客をします。
そのため、どのようなお店なのか、どのような料理を提供しているのか、画像で一目で魅力が伝わることが大切。まずは他店のSNSを見て、どのような画像を投稿しているか研究してみるのがおすすめです。
飲食店の業務を効率化するなら『ASPIT』がおすすめ
SNS運用では定期更新が重要なため、時間的なコストがかかってしまいます。そのため、業務効率化ツールなどを活用して、SNS運用を継続してできるような環境の整備も大切です。
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SNS運用は飲食店にとって認知度を上げるおすすめの方法
本記事では飲食店がSNSを活用するべき理由を解説しました。SNSをうまく活用すれば、お店の最新情報をすぐに発信できたり魅力を幅広く拡散できたりと、集客や認知度の向上につなげられます。
飲食店がSNS運用をする際のステップやポイントを意識して、ぜひSNS運用を開始してみてください。