「うちの店、食物アレルギー対応なんて難しくてできないよ…。」そう思っていませんか? 確かに、食物アレルギーは命に関わるだけに飲食店にとって大きな責任が伴います。 しかし、食物アレルギー対応は特別なお店だけのものではありません。 少しの工夫と意識で、お客様に安心して食事を楽しんでいただける環境を作ることができます。 まずは、できることから始めることが大切です。
食物アレルギーに関する知識を深める
まずは基本的な知識を身につけましょう。食物アレルギーの原因となる主な食品(特定原材料8品目(くるみは2025年4月より完全義務化)および特定原材料に準ずるもの20品目)や、アレルギー症状、応急処置について理解することが重要です。これにより、実際の対応がスムーズになります。
お客様とのコミュニケーションを大切に
注文を受ける際に、「食物アレルギーをお持ちですか?」と尋ねることを習慣づけましょう。自己申告を促すことで、未然にトラブルを防ぐことができます。また、お客様がアレルギー物質について質問してきた際に、誠実に対応できるよう心がけましょう。
メニューにアレルギー表示を記載する
全てのメニューに対応するのは難しくても、特定原材料8品目を使用しているかどうかの表示は取り組みやすいのではないでしょうか。可能であれば、主要なアレルゲンを含む料理にはマークをつける、詳細な情報が記載された別紙を用意するなどの工夫も有効です。情報を記載することで、お客様ご自身で安全を確認できる場合も多いです。
厨房での工夫
食物アレルギー対応専用の調理器具や食材保管スペースを設けることが理想ですが、難しい場合は、調理器具を丁寧に洗浄する、食材が保管庫で混ざらないように注意するなど、できる範囲での対策を心がけましょう。
スタッフ全員で情報を共有する
食物アレルギー対応は、ホールスタッフだけでなく、厨房スタッフも含めた全員で取り組むべき課題です。定期的な研修やミーティングを通じて、情報共有や意識統一を図りましょう。それが迅速かつ適切な対応につながります。
食物アレルギー症状発生時の対応
万が一、アレルギー症状が発生した場合には、迅速な対応が求められます。お客様が所持している可能性があるエピペン(アドレナリン自己注射薬)の使用方法や、最寄りの医療機関の連絡先を把握しておきましょう。また、その後の改善策を検討するためのフィードバックシステムを作ることも重要です。
飲食店におけるお客様からの疑問にスピーディに答えるならASPIT
これらの取り組みは、決して容易ではありません。しかし、お客様の笑顔と「ありがとう」の言葉は、何にも代えがたい喜びとなるはずです。
食物アレルギー対応は、お店の評判や信頼向上にもつながります。お客様に安心して食事を楽しんでいただけるよう、一歩ずつできることから始めてみませんか?
ASPITの「食の安心情報サービス」では、食品メーカーが登録した品質系情報をシステム上で閲覧できます。メニュー内のアレルゲン情報を一括で表示できるサービスもあります。このような機能を導入すれば、仕入先等に品質系情報を問い合わせる労力を削減でき、お客様からの問い合わせにスピーディに対応することも可能となります。
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