Column

コラム

アイドルタイムとは?飲食店での意味・時間帯・活用方法を解説

集客・売上アップ

アイドルタイムとは、来店客が少なくなり、店舗の稼働が落ち着く時間帯のことです。 飲食店では、ランチとディナーの間など、ピークタイム以外の比較的客足が少ない時間をアイドルタイムと呼びます。 アイドルタイムは単なる「暇な時間」ではありません。 仕込みや清掃、スタッフ教育などに活用できるほか、売上や来客数を時間帯別に分析することで、人員配置やシフトを見直すための重要な時間帯でもあります。 この記事では、アイドルタイムの意味から、飲食店の業態別に発生しやすい時間帯、有効活用する方法、売上や人件費を改善するための考え方まで解説します。

目次

アイドルタイムとは

アイドルタイムとは、店舗や施設などで利用客が少なく、業務量が比較的少なくなる時間帯を指します。「アイドル」は英語の「idle」に由来し、「活動していない」「仕事がない」といった意味があります。

飲食店では一般的に、ランチやディナーなど来店客が集中する「ピークタイム」に対して、客足が落ち着く時間帯をアイドルタイムと呼びます。たとえば、ランチ営業とディナー営業を行うレストランであれば、ランチ客が減る14時〜15時頃から、ディナー客が増え始める17時頃までがアイドルタイムになりやすいでしょう。

ただし、アイドルタイムはすべての店舗で同じではありません。立地、曜日、業態、営業時間、顧客層などによって大きく変わるため、自店舗の売上・客数データから判断することが重要です。

image8.jpg

アイドルタイムとピークタイムの違い

アイドルタイムと反対の意味で使われるのが「ピークタイム」です。

項目アイドルタイムピークタイム
来店客少ない多い
売上低くなりやすい高くなりやすい
必要スタッフ数少なめ多め
主な業務仕込み・清掃・教育など接客・調理・会計など
管理上のポイント人件費・時間の有効活用オペレーション効率

重要なのは、ピークタイムとアイドルタイムを感覚だけで判断しないことです。POSなどの売上データと勤怠データを時間帯別に確認すると、「何時から客数が減るのか」「その時間に何人のスタッフが必要なのか」を判断しやすくなります。

飲食店のアイドルタイムは何時頃?

アイドルタイムは業態によって異なります。以下は代表的な傾向です。

業態アイドルタイムになりやすい時間帯特徴
レストラン15時~17時頃ランチとディナーの間
カフェ店舗により異なる立地やランチ・カフェ需要に左右される
居酒屋開店直後~19時頃仕事帰りの来店前
24時間営業店舗深夜・早朝など立地による差が大きい

あくまで一般的な傾向であり、実際のアイドルタイムは店舗ごとに確認する必要があります。

レストラン

image6.jpg

ランチとディナーの両方を営業するレストランでは、ランチ営業が落ち着いた後からディナー前までがアイドルタイムになりやすい傾向があります。この時間を一時的なクローズ時間として、仕込みや清掃、スタッフの休憩に充てる店舗もあります。

カフェ

image22.jpg

カフェは立地や利用目的によって来店時間が大きく異なります。オフィス街では通勤前やランチ後、住宅街では午後など、店舗によってピークが変わります。そのため、「カフェだから○時」と決めるのではなく、曜日・時間帯別の売上と客数を確認することが重要です。

カフェのアイドルタイムは、基本的に14:00〜17:00。カフェはランチタイムが終わる時間帯にピークタイムを迎えるため、そこから徐々に客足が途切れてきます。

カフェだけでは売上が立たないため、ランチタイムにランチメニューを提供したり、ディナータイムにディナーメニューを提供したりするような方法で経営する飲食店もあります。

居酒屋

image4.jpg

居酒屋では、仕事帰りの来店が増える前の開店直後がアイドルタイムになりやすい傾向があります。この時間帯にハッピーアワーなどを実施し、早い時間帯への来店を促す方法もあります。

アイドルタイムにやること

客数が少ない時間だからこそ、ピークタイムには行いにくい業務を進められます。代表的なものは次の5つです。

1. 仕込みを行う

ディナーなど次のピークタイムに向けて、食材の下処理や調理準備を進めます。ピーク前に準備を終えておくことで、注文が集中した際の提供スピードやオペレーションを安定させやすくなります。

2. 店内・厨房を清掃する

ピークタイム中は接客や調理が優先されるため、細かな清掃まで手が回らないことがあります。アイドルタイムを利用して、ホール、厨房、設備などを計画的に清掃します。

3. スタッフ教育を行う

新人教育や接客ロールプレイ、新メニューのオペレーション確認などにも活用できます。忙しい時間帯に教育を行うよりも、落ち着いた環境で確認できるため、スタッフ側も内容を理解しやすくなります。

4. 販促・集客施策を準備する

SNSの更新、POP作成、キャンペーン企画、メニュー改善など、日々の営業中には後回しになりやすい業務を進めます。

5. 売上・人件費を確認する

アイドルタイムを経営改善につなげるために特に重要なのが、データの確認です。

時間帯別に、

  • 売上
  • 客数
  • 客単価
  • スタッフ数
  • 労働時間

などを確認すると、人員配置が適切かを判断しやすくなります。

アイドルタイムを有効活用するには、時間の使い方だけでなく、店舗業務そのものに無駄がないかを見直すことも大切です。

image18.jpg

アイドルタイムのメリット

アイドルタイムを有効活用すると、単なる空き時間ではなく店舗運営を整える時間になります。

スタッフの休憩時間を確保できる

ピークタイムを避けて休憩を設定することで、忙しい時間帯に必要なスタッフ数を確保しながら休憩を回しやすくなります。ただし、休憩時間については労働時間に応じた法令上のルールを守る必要があります。

ピークタイムの準備ができる

仕込みや清掃を事前に終わらせておくことで、ピークタイムの業務をスムーズに進めやすくなります。

スタッフ教育の時間を確保できる

新人教育や店舗ルールの確認を定期的に行うことで、接客やオペレーションの標準化にもつながります。

アイドルタイムのデメリット

一方、アイドルタイムを適切に管理できていない場合は、店舗の収益を圧迫する可能性があります。

売上に対して人件費が高くなる

来店客が少ないにもかかわらずピークタイムと同じ人数を配置していると、時間帯別の人件費率が高くなります。

特に営業時間が長い店舗では、小さな過剰配置でも月間では大きなコストになる可能性があります。

スタッフの待機時間が増える

担当業務が明確でないと、客数が少ない時間にスタッフの手待ちが発生します。「アイドルタイムに何をするか」を店舗内であらかじめ決めておくことが重要です。

人員を減らしすぎるリスクがある

逆に、人件費削減を優先してスタッフ数を減らしすぎると、予想外の来客に対応できない場合があります。曜日・天候・周辺イベントなども考慮しながら配置を判断しましょう。

アイドルタイムの人件費を適正化する方法

アイドルタイム改善で重要なのは、単純にスタッフ数を減らすことではありません。売上に対して適切な人数を配置することが重要です。

時間帯別の売上を確認する

まず、1日単位ではなく時間帯別に売上を確認します。

たとえば、

  • 11時〜14時:売上が高い
  • 14時〜17時:売上が低い
  • 18時〜21時:再び売上が高い

という傾向が分かれば、時間帯に合わせてシフトを調整できます。

売上と勤怠を一緒に確認する

売上だけを見ても、適切な人員配置かどうかは判断できません。同じ時間帯のスタッフ数や総労働時間と照らし合わせることで、人件費が過剰になっている時間帯を把握しやすくなります。

アイドルタイムの人員配置が適切か判断する際は、「人時売上高」も確認してみましょう。人時売上高を見ることで、スタッフ1人・1時間あたりの売上を把握し、時間帯別の生産性を比較できます。

曜日ごとの差を見る

平日と土日、通常日と繁忙日では客数が異なります。すべて同じシフトパターンにするのではなく、過去の実績をもとに曜日別の配置を検討します。

売上や客数の傾向を把握したら、そのデータを実際のシフト作成に反映することが重要です。飲食店のシフト作成・管理を見直したい方は、以下の記事も参考にしてください。

アイドルタイムの売上を増やす方法

image21.jpg

人員配置を見直すだけでなく、アイドルタイムそのものの売上を増やす方法もあります。

時間帯限定メニューを導入する

ハッピーアワーやカフェタイム限定メニューなど、通常とは異なる商品を提供することで来店理由を作ります。ただし、値引きによって利益が減らないよう、原価率まで確認したうえで設計することが重要です。

テイクアウト・デリバリーを活用する

店内の客数が少ない時間でも、テイクアウトやデリバリー需要を取り込める場合があります。既存の厨房設備やスタッフを活用できるかを検討しましょう。

SNSなどで時間帯限定施策を告知する

限定メニューやキャンペーンを実施しても、ユーザーに知られなければ集客にはつながりません。SNSや店頭POPなどを使い、対象となる時間帯とメリットを分かりやすく告知します。

アイドルタイム改善で見るべき指標

施策を実施したら、売上だけではなく複数の指標で効果を確認します。

指標確認すること
時間帯別売上売上が増えたか
客数来店人数が増えたか
客単価値引きによって低下していないか
労働時間必要以上の配置がないか
人件費率売上に対して人件費が適切か

「客数は増えたが、値引きと人件費によって利益が減った」というケースもあり得ます。売上だけで判断せず、店舗全体の収益性を確認することが重要です。

ASPITで売上と勤怠を一元管理

アイドルタイムの人員配置を見直すためには、「何時にどれだけ売れたか」と「その時間にどれだけ人員を配置していたか」を確認する必要があります。ASPITでは、飲食店運営に必要な売上管理や勤怠管理などを一元的に管理できます。

複数店舗を運営している場合も、店舗ごとに分散している情報をまとめて確認することで、売上や人員配置を見直す際の判断材料として活用できます。「感覚」でシフトを組むのではなく、実績データをもとに店舗運営を改善したい場合は、ASPITのサービス内容をご確認ください。

アイドルタイムに関するよくある質問

image2.jpg

アイドルタイムとは何ですか?

アイドルタイムとは、来店客が少なく、店舗の業務量が比較的少なくなる時間帯です。飲食店では、ランチとディナーの間などが代表的です。

アイドルタイムとピークタイムの違いは何ですか?

アイドルタイムは客数が少ない時間帯、ピークタイムは客数が集中する時間帯です。それぞれに合わせてスタッフ数や業務内容を調整することが重要です。

アイドルタイムは何をすればよいですか?

仕込み、清掃、スタッフ教育、販促準備などに活用できます。また、時間帯別の売上や人件費を確認し、シフトを見直す時間として活用することも有効です。

アイドルタイムはスタッフを減らすべきですか?

必ずしも減らす必要はありません。売上、客数、必要な業務量を確認したうえで、適切な人数を配置することが重要です。人員を減らしすぎると、急な来客に対応できない可能性があります。

まとめ

image16.jpg

アイドルタイムとは、飲食店で来店客が少なくなる時間帯のことです。客数が少ない時間を単なる「暇な時間」と考えるのではなく、仕込み、清掃、教育、販促、経営分析などに活用することで、店舗運営の効率化につなげられます。

特に重要なのが、時間帯別の売上と勤怠を確認することです。売上が少ない時間帯に過剰な人員を配置していないか、反対に必要なスタッフまで減らしていないかをデータから判断することで、より適切なシフトを組みやすくなります。

アイドルタイムを有効活用するとともに、売上・客数・人件費を継続的に確認し、店舗ごとに最適な運営方法を見つけていきましょう。

「なんとなく」のシフト管理から、データを活用した店舗運営へ

ASPITなら、売上・勤怠・シフト・発注・在庫など、飲食店運営に必要な業務を一元管理できます。アイドルタイムの人員配置や人件費を見直したい方は、ASPITでできることを資料でご確認ください。

× 資料請求はこちら 資料請求はこちら
TOP