STOP作りすぎ!「見える化×運用定着」でコスト削減
本コラムでは、飲食店様に関する法対応や助成金活用、そして“環境×収益”の両立に向けた実務ヒントを発信しています。 本コラムの趣旨に関連して、現場の実態を把握するための「見える化×仕組み化」実態調査(所要3~4分)を実施中です。匿名の統計集計のみで、結果レポートは希望者に共有いたします。是非ご協力をお願いいたします。https://forms.gle/j4XKRDKkDdTMXXnx9
目次
1. ムダは「見えない・揃わない・続かない」から生まれる
飲食の現場で膨らむムダ(廃棄・紙・CO₂・工数)の多くは、次の三つに集約されます。
- 見えない:在庫・廃棄・原価の実像が掴めず、判断が勘に寄る。
- 揃わない:レシピや各種マスタの整備が不十分で理論(基準値)が立たない。
- 続かない:入力や棚卸が徹底されず、改善が定着しない。
紙ベースの発注・請求書は「見えない」を助長し、在庫差異の放置は「揃わない」を固定化します。さらに、廃棄登録が形骸化すると改善サイクルそのものが「続かない」。その結果、ロスもコストも同時に増えるという悪循環に陥ります。
2. 「レシピ×売上×在庫×発注」の骨組みが回ると効果が倍増する
改善の起点は、データの骨組みを通すことです。
- レシピが材料・歩留まり・標準量を定義する。
- 売上(出数)×レシピで理論出庫を算出する。
- 在庫で理論と実棚の差を「見える化」する。
- 発注はその差分に、季節性・イベント・リードタイムを加味して算出する。
ここに廃棄ロス情報(品目・数量・理由)を重ねると、期限超過・仕込み過多・調理ミスなど原因別の改善策が打てるようになります。
システム化の価値は、この「骨組み」を現場の運用に乗せ続けられる点にあります。「見える化」だけで終わらせず、毎日少しずつ良くなる「仕組み」を作ることが重要です。

3. まずは「モデル3品目」から検証
「全メニューを対象として一気に理想形へ」は挫折のもとです。小さく始めて早く回すのが成功のカギです。
(ステップ1)選ぶ・揃える
・利用頻度の高い食材/メイン食材/野菜などからモデル3品目を選定する。
・レシピ歩留まりと発注単位を整える。
(ステップ2)回す・記録する
・売上連携で理論出庫を稼働。
・廃棄の理由は4択(賞味期限切れ/仕込み過多/調理ミス/その他)に固定して毎日入力する。
(ステップ3)差を縮める
・理論在庫と実棚の差分を週次で確認。
・差が縮んだら対象アイテム数を段階的に増やす。
(ステップ4)評価・横展開
・廃棄ロス率/棚卸作業負荷/紙コストの変化を分析する。
・効いた要因を標準化し、他のメニューへ対象を広げる。
まず3品で実績を作ることが、現場の納得と拡大の推進力になります。
4. 具体的な対応策
・廃棄ロス管理の簡略化:理由を固定化する。(賞味期限切れ・仕込み過多・調理ミス・その他)
・歩留まりの再計測:モデル3品だけ現物で測り直す→微調整→固定。
・誤差のチェック:理論在庫との差が±10%を超えたら異常値としてオペレーションを再検証。
・紙からの脱出:発注・請求・棚卸の電子化率を指標化し、印刷・郵送・保管のコストを見える化。
5. 「環境×利益」は同じテーブルで語れる
紙の削減は印刷・郵送・保管のコストを下げ、廃棄ロスの削減は原価とCO₂を同時に下げます。
例:売上(月間)800万円、原価率35%、廃棄率5%→3%(※2%削減)
→ 削減額= 800万円×35%×2% = 約5.6万円/月間/店舗あたり
→ 紙コスト(印刷・郵送・保管)削減額を約1.5万円/月間/店舗と仮定すると、
→ 合計約7.1万円/月間/店舗あたりの効果。仮に10店舗なら年間約852万円の経済効果になります。
環境配慮は「追加コスト」ではなく、運用の質を上げて利益を守る取り組みとして設計できるのです。
【飲食店の「見える化×仕組み化」実態調査へのご協力お願い】
“環境×利益”を両立する実務づくりに向け、見える化×運用定着の実態を把握するための短時間アンケートを実施しています。ご負担にならない設問数ですので、ぜひご協力ください。

アンケートURL:https://forms.gle/j4XKRDKkDdTMXXnx9
回答期限:2026年1月16日(金)
所要時間:3~4分
【取扱い】
・統計目的の匿名集計のみ。会社・個人が特定される形では公開いたしません。
・結果レポートをご希望の方は、連絡方法のみ任意でご記入ください。
ご多用のところ恐れ入りますが、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
| お問合せ先 | 株式会社アスピット 企画グループ(担当:浅倉) Mail:aspit-marketing.ml@f-aspit.com |

